システムは松山工松山北ともにダブルボランチを組む4-4-2。スターティングイレブンは、松山工がGKが10月末のU-16日本代表候補合宿に初招集された188センチの伊藤 元太(1年)。DFは右から山西 恭平(3年・主将)、水戸 悠輔(2年)、志摩 奎人(2年)、上野 竜馬(2年)。ボランチが大木 秀仁(3年)と西河 翼(3年)。右MFが村上 仁祐(1年)。左MFが芳之内 啓(2年)。2トップが石井 隆之介(2年)と向井 和哉(1年)。

 対する松山北はGKが吉良 義晃(1年)。DFは右から黒田 琉晟(2年)、黒川 友貴(2年)、中村 柊太(1年)、徳永 大造(2年)。ボランチが亀山 師温(1年)と福田 祐真(2年)。右MFが中野 潤平(2年)、左MFが稲井 雄大(3年・ゲームキャプテン)、2トップが三宅 克紀(1年)と串部 太一(3年)となった。

 スコアは開始1分で動く。「『立ち上がりはロングボールを蹴るように』と言っていたのに、つないでしまった」(坂本 哲也監督)松山工の縦パスをカットした松山北はFW三宅に素早くパス。三宅がPA左から仕掛けてクロスをあげると、松山工DFがクリアできずオウンゴール。「少ないチャンスで決めきる」(渡部監督)コンセプト通り、最初の決定機で松山北が先制点を奪う。

 その後はボールを動かしながら攻める松山工、守ってカウンターの松山北の構図となるも、後半途中までスコアは動かず。それでも松山工はハードワークでやや足が止まり始めた松山北守備ラインのギャップを虎視眈々と狙っていた。

 迎えた後半21分。松山工はボランチ大木が浮き球のパスを相手DFラインの裏へ。このスペースに向かって快足を駆って抜け出したのはFW石井。相手GKとの1対1を落ち着いて決めて同点ゴールを奪うと、さらに松山工は攻勢を強めていく。

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