高校時代は超名門・星稜高校に所属し、大学時代は東京都社会人サッカーリーグ1部のHBO東京でプレーをした経歴を持つ曽我茂行選手。トライアウトで掴んだ念願の海外でのプレー。オーストラリアアデレード州1部リーグのAdelaide Olympic FCを経てより良い環境を求めて来季はドイツ5部リーグのBrandenburger SC Süd 05でプレーをする22歳の若武者・曽我茂行選手にお話を伺いました。

―どのような経緯で海外でプレーするようになりましたか?
 私は高校卒業後、大学ではサッカー部に入部することができませんでした。社会人リーグで可能性を模索する中で、海外でプレーするという選択肢が浮かびました。そこで、海外挑戦をする選手のサポートをしているHBO東京に入団しました。大学に通いながらHBO東京でプレーし、大学卒業と同時にトライアルのため渡航、そこでチームから評価を得て、オーストラリアの2部リーグのチームでプレーすることになりました。

―実際にオーストラリアでプレーされて、レベルや結果を含めてどうでしたか?
 まず、社会人リーグでプレーしていた僕にとって、整った環境や観客がいる中でサッカーができ、給料がもらえるということが幸せでした。 その反面、厳しさも感じました。外国人選手はチームの中でもより一層の活躍が求められます。もう一人の外国人選手はエースで、本当に毎試合点を取っていました。外国人選手のあるべき姿ですね。そういった結果を常に求められます。チーム内でのポジチョン争いも常に熾烈です。チームが調子を落としていれば、移籍期間に多くの新しい選手が来て、出ていない選手はチームを去る、というのが当然の世界です。実際、僕が在籍していた間にも数人の選手が退団し、数人の新しいプレイヤーが来ました。そういうプレッシャーを常に抱えた中でプレーしなければなりませんでした。ただ、そんな厳しさの中で結果を出せた時の喜びは格別でした。

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