高校時代のMF松村優太
前を向いてボールを受けたら、まず仕掛ける。ときには強引とも思えるようなシチュエーションであっても果敢に挑んでいく。少々粗削りながら、そんなギラギラした姿勢がいちばんの魅力だろう。
Jクラブ最多の20冠を誇る鹿島アントラーズで、プロのキャリアをスタートさせた松村優太は生粋のドリブラーだ。しかもそこに“高速”がつく。そうした所見に違わぬプレーを、公式戦で、トレーニングマッチで、日々の練習のなかで、披露している。
「プロの選手としてやっていけるのは10年ちょっと。そう考えたら、1年目だからといって遠慮などしていられない。どんどん試合に絡んで結果を出していきたい」と、ふだんから繰り返しているが、同時に「自分にはまだまだ足りないところばかりなので、日々、吸収していかなければいけない」と、しっかり足元も見ている。