メンタルビジョントレーニングを提唱している、臨床心理士の松島です。

 梅雨も明けて、夏休みに入りました!

 部活に遊びに忙しい中…

 高校生であるがゆえに「宿題」もたくさんありますよね。

「やらなきゃいけないのはわかってるんだけどギリギリにならないとやる気がでないんだよね~」というあなた!!!

 ① 焦ったり困らないと行動に移せないタイプ
 ② 自分の時間配分が計算できているタイプ(これまでも問題なくこなせているタイプ)

 どちらのタイプですか?

 ②のタイプの人は、今は問題ないのですが、高校を卒業してこれまでに経験のない様々な場面で「わかっているつもり」にならないように注意してくださいね!

 ①のタイプの場合、「やらなきゃ」が強くなり仕方なく行動に移すことになりがちです。
そうなるとせっかくやった内容が身に付きにくいことは、第1回、第2回のコラムでもお話した通りです。
そして、焦りを感じる度合いは感覚的なものなので、スタートするのが遅かったり、焦りで手につかなかったり、結果的に間に合わないことにもなりかねません。
これは、勉強以外のところでも出ているもの。

 必ずやらなければいけないこと、絶対に身に着けたいことは気分任せにしてしまうと、全うできない可能性が大!!!

 今から日々小さな計画を立ててこなしていく練習をしておくことをおすすめします。

 目標から逆算する習慣がつけば、予想外のことが起きても大きな動揺なく方法を修正できるのです。

 あれ?

 これってサッカーの試合の時にでも言えることですよね。ゲームセンスのある人は、予測して逆算して今の動きを判断する。予測が外れたらまた新しい予測を立てて修正するという力があります。

 サッカーはゲームです。個々の技術と同様に、日々の行動から逆算力をつけましょう!

 人のこころと行動は連動していて、全く違う場面でも同じようなパターンになってしまっているものです。

 サッカーの場面だけではなく、いろんな場面での自分を振り返ってみてください。
行動のくせ、考え方のくせが見えてくれば、サッカーの場面でそれがどう影響しているかがわかり、行き詰っていた答えが見えてくるかもしれません。

 そして焦りや不安に押しつぶされやすいタイプの人は、メンタルビジョントレーニングの「眼球運動」も効果的。眼球運動をすることにより、感情をコントロールする前頭前野が鍛えられます。
眼球運動にはいくつか方法があるのですが、今回は1つご紹介しますね。

 ① 両手を肩幅より広めに伸ばして親指を立てます。
 ②頭を動かさず、左右の親指を交互に見ていきます。
 ③10往復したら、眼を閉じたり、遠くを眺めて眼を休めてください。

 これはサッカーのような広い場所で目標物をとらえるための視覚機能のトレーニングでもあるので、ぜひ毎日何度でもやってくださいね。

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