MFブワニカ啓太(修徳/3年)写真=森田将義

MFブワニカ啓太(修徳/3年)
 ポテンシャルの高さは一目瞭然だ。ウガンダ人の父を持つMFで、手足の長さを活かしたボールキープとシュート精度の高さは、魅力十分。185cmの高さを活かした競り合いの強さも備えた選手は貴重価値が高く、チームメイトのMF大森博(3年)と共にJクラブから注目される存在だ。

 今年の高体連の顔になれる選手だが、経歴は異色と言える。小学生の頃はバレーボールに打ち込んでおり、サッカーは友だちとの遊びでGKをやる程度。松戸第六中学でもバレーボール部に所属するつもりでいたが、友だちに付き添い、サッカー部への入部を決意した。「毎日練習しているうちにできることが増え、サッカーが楽しくなっていた」ブワニカはメキメキと頭角を現し、中学3年生になると市大会の決勝に進出。試合のプレーが目に修徳高のスカウトの目に留まり、入学を決意した。

 修徳では入学当初から、チームで一番のスタミナを評価され、一年目の夏からAチームでプレー。岩本慎二郎監督から「とにかく動き回れ」と指示を受け、ピッチの至る所に顔を出して攻守に貢献してきた。無尽蔵のスタミナを支えるのは、中学時代の経験だ。サッカー部での活動に加え、駅伝も兼任。朝5時から20kmも走った後に、サッカー部の走力トレーニングをこなす日をあったため、「あの時の経験を考えたら、いくら走っても、きつくない」。知名度の上昇に伴い、対戦相手から猛マークされる試合が増えてきたが、今年は「誰にも止められない選手になりたい」との意気込みを示すべく、ピッチで大暴れしてくれるはずだ。

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