MF宮木優一(四日市中央工/3年)写真=森田将義
MF宮木優一(四日市中央工/3年)
判断力に長けたアタッカーで、巧みなターンで素早く前を向き、ドリブルとパスを巧みに使い分けながらゴールに迫る。左サイドから繰り出すカットインからのシュートも含め、相手にとって厄介な選手だ。
元日本代表のFW浅野拓磨(パルチザン/セルビア)を筆頭に多くのJリーガーを育てた樋口士郎前監督も高く評価し、高校入学直後からAチームで出場機会を掴んだが、2年目は結果を求めすぎるあまり球離れが悪くなり、Bチームに降格。7月に行われたインターハイのメンバー入りは果たしたが、出場機会を得られなかった。しかし、夏以降はボランチを経験し、ゲームメイクへの意識を高めたことで、本来の力を発揮できるようになった。「1年生から試合に出ていたのに出られなくなり、悔しい想いがあった。練習からの意識が前とは違う。毎日の積み重ねが試合で出せている」選手権以降は、Aチームでの定位置を取り戻し、全国の舞台でも得点を挙げた。
最終学年を迎えた今年は、押しも押されもせぬエースとして期待される。MF森夢真(J3沼津)とFW田口裕也(J3鳥取)のダブルエースが卒業したチームを勝利に導けるかは宮木次第と言っても過言ではない。昨年まで以上の躍動に期待だ。