DF野﨑陽登(草津東/3年)写真=森田将義

DF野﨑陽登(草津東/3年)
189cmの高身長で左利きという希少価値の高さだけでなく、純粋に潜在能力も高い。草津東の試合を見ると、対角線へと繰り出す高精度のロングフィードも併せ持つ野﨑の存在に目が留まるはずだ。

 元々はFWとしてプレーしたが、中学生になるタイミングでCBにコンバート。高校入学後は他よりも抜き出た高身長を評価され、1年目の選手権予選決勝では途中出場ながらも出場機会を得た。2年目の昨年は不動の座を掴み、選手権では自身初となる全国大会の舞台を経験。高さを活かした跳ね返しと足の長さを活かしたシュートブロックは全国の舞台でも通用する手ごたえを得たという。

 高校生活ラストイヤーである今年はコロナ禍により、チーム活動が停止したが、苦しい状況すらも自身の力に変えている。活動休止中もコンディションを維持するため、自主練を続けたが、一人でこなさなければならない。一人でもできるドリブル中心のメニューを続けた結果、ボールを扱う技術が大幅に向上。活動再開後の練習でも面白いようにチームメイトをかわせたため、「攻撃に面白さを感じ始めた」。6月末に行われた練習試合ではボール奪取から相手エリアまで持ち運び、ゴールをアシストするなど新たな武器になりつつある。

 「一昨年と昨年は試合に出ても先輩に対する遠慮もあったけど、今年は自分が主役の代なので遠慮せずにプレーしたい」と口にする今年は守備だけでなく、攻撃でも大暴れしてくれるはずだ。

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