FW茂木秀人イファイン(山梨学院/2年)写真=森田将義
FW茂木秀人イファイン(山梨学院/2年)
ナイジェリア出身の父と日本人の母を持つストライカーの持ち味はアグレッシブな姿勢だ。FC東京U-15深川に加入した当初はボランチやセンターバックを務める守備的な選手だったが、途中で前線にコンバート。「たくさん走ったおかげで、自分の新しい武器を見つけられた」と話す通り、元々持っていた守備能力の高さと走力が合わさった結果、他の選手とは違う武器を身につけた。前線からの積極的なチェイシングでボールを奪い、そのまま突き進む姿は力強さに富んでいる。ボールハントからの味方へのアシストや活力をもたらす存在としてもチームへの貢献度は大きい。
山梨学院でも入学1年目から期待される存在だったが、入学直前に左ひざの半月板を損傷し、手術を受けた。復帰後は股関節も痛め、復帰まで1年近くかかったが、「中学の頃から怪我が多く、いつも絶対に諦めないという気持ちを持っていた。今回も復帰したら、絶対に周りよりも上に行ってやろうと思っていた」。
言葉通り、復帰後はAチームのメンバー入りを果たし、8月に行われた甲信越静のチームが集まる私設リーグなどで印象的なプレーを見せている。次なるターゲットは全国大会での活躍。「選手権に出るだけでなく、決勝まで残りたい。得点王にもなりたいし、チームを優勝に導く1点を獲りたい」と意気込んでいる。