MF北野真平(筑陽学園/1年)写真=森田将義
MF北野真平(筑陽学園/1年)
チームの一体感を武器に、昨年度の選手権で11年ぶりの出場を果たしたのが筑陽学園だ。プレミアリーグ勢と戦うスーパープリンスリーグでは苦戦が続いたが、悲願を達成した昨年に続き、今年も将来が楽しみな選手はいる。1年生ながらも、スーパープリンスリーグでフルタイム出場を果たしたMF北野真平だ。
「縦パスでプレーにメリハリをつけるのが僕の長所。中盤からゲームを組み立てていける選手になりたいので、もっとボールに関わりたい」と話す通り、武器はパスセンスの高さ。中盤でボールを持ったらボールロストを恐れずに縦パスを狙い続ける積極性が光る。178cm、61kgとまだまだ線は細いが、体勢を崩して簡単には倒れないボディーバランスの良さも目を見張る点だ。
昨年までは鳥栖U-15でプレー。主力の一員として、クラブユース選手権(U-15)の優勝に貢献し、U-18昇格の声もかかったが、「学校のため、チームのために力になりたい」と中学時代から通う筑陽学園への進学を決意。守備での粘り強さや戦う姿勢を求められる筑陽学園のチームカラーは、「自分の守備を強くするには最高の環境」で、アンカーを任される現在は「1対1で剥がされると後ろの選手に迷惑をかけてしまう。自分の所で剥がされないよう意識している」。これからの高校生活で、どれだけの輝きを放てるか目が離せない。まずは、高校初めてのひのき舞台となる選手権予選での活躍に期待したい。
(文・写真=森田将義)