MF上田瑞季(東福岡/3年)写真=森田将義
MF上田瑞季(東福岡/3年)
DF長友佑都(フランス・マルセイユ)を筆頭に歴代OBの名前を挙げればキリがない。元日本代表のMF本山雅志らを擁した1997年には全国3冠、MF中村健人(鹿児島ユナイテッドFC)が主将を務めた2015年にもインターハイと選手権の2冠を達成。”赤い彗星”との異名を持つ高校サッカー界屈指の名門校で、今年の10番を背負うのがMF上田瑞季(3年)だ。
300人近い部員がいる強豪校で2年生から出場機会を掴んできた実力は確か。「止めて・蹴るの部分は高校に入っていからも十分通用している。ビルドアップでボールを失うことはまずない」と自信を覗かせるように基本技術の正確さが目を惹く。運動量の多さも持ち味で、今年は4-1-4-1のシャドーの位置から後方に落ちて、ビルドアップに関与する場面が多いが、「ビルドアップに関わりながらも、前に行くチャンスがあれば出ていってチャンスメークにも関わりたい」と得点への関与にも意欲を見せる。
最終学年を迎えた今年はチームの顔と言える10番の座と共に主将の重役も託された。「我が強い選手が多いので、チームをまとめるのは大変」と話しながら、「チームをまとめ上げるのが自分の仕事であり、責任。そこをできるように頑張っていきたい」と口にする。小まめにミーティングを行う今年は、これまで以上に一丸となって戦えるチームが目標。「選手権までにはお互いの要求に応えられる良いチームにしていきたい」と上田を中心になって、全国大会での躍進を狙う。