明桜 vs 堀越(写真=田原豊)
本命不在と目されていたDブロックは、ともに初の国立を目指すチーム同士の対戦となる。2020年度以来のベスト8となる堀越は今大会唯一の無失点で準々決勝まで勝ち進んできた。PK戦でも活躍した吉富柊人(3年)、CB森奏(2年)を中心に粘り強く戦うと、攻撃陣も決定機を確実に仕留めて勝利に貢献。攻守でバランスの良い戦いを見せており、安定感は日増しに高まっている。今季は夏まで苦戦し、インターハイ予選も関東大会予選でも決勝進出を逃し、リーグ戦でも低迷。4バックを取りやめ、3バックに変更して浮上のきっかけを掴もうとした時期もあった。それでも状況は上向かず、9月以降に4バックに戻して、ボールを動かすスタイルに立ち返った。そこからチームは勢い付き、秋の都予選を制して全国舞台に挑む権利を得た。そうした苦しい時期を乗り越えたからこそ、チームの団結力はどこよりも強い。先輩たちが果たせなかったベスト4入りの夢を果たすためにも、手堅い守りとテンポのいいパス回しで勝利を掴みに行く。
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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権