佐賀東 vs 富山第一(写真=田原豊)
対する佐賀東は過去最高のベスト16を突破し、ついに準々決勝の舞台に挑む。今季は春先の九州新人戦で神村学園に1-5で敗れるなど、1年を通じて安定した戦いを見せられていたわけではない。だが、U-18高円宮杯プリンスリーグ九州2部で経験を積み、テクニカルなサッカーに磨きをかけて最後の冬に乗り込んできた。初戦で丸岡に1-0で勝利し、2回戦では帝京大可児に3-1で快勝。そして、3回戦では選手権優勝経験を持つ富山第一を5-1で下し、自慢の攻撃力が爆発して“16強の壁”を超えた。右サイドハーフの宮川昇太(3年)と左サイドハーフの右近歩武(3年)が好調を維持しており、個人技で局面を打開する術を持つ。アンカーの江口恭平(3年)も展開力があり、ゲームを読む力がある。2年生主体の守備陣が粘り強く戦えれば、勝利は自然と見えてくるはずだ。
(文・写真=松尾祐希)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権