三上晃監督(写真提供=八戸学院野辺地西高校サッカー部)
高校サッカー界において「ここ数年でいちばん強い高校は?」という問いに対して「青森山田」と答える人も多いのではないだろうか? そんな青森山田とつねに県大会決勝で対戦し、接戦を繰り広げているチームが「野辺地西」だ。先日開催された東北高校新人サッカー選手権大会では、堂々のベスト4進出を果たした注目の実力校について、三上晃監督に話をうかがった。
ーーまずご経歴を簡単に教えていただけますでしょうか?
高校は八戸学院光星高校のサッカー部出身です。2004年から八戸学院野辺地西高校(以下野辺地西高校)の監督に就任して17年目になります。大学卒業後は一般企業で働いていたのですが、28歳の時に縁があって八戸学院野辺地西高校で地歴の教員として赴任、そしてサッカー部の監督となりました。
ーー指導者を目指したきっかけなどを教えていただけますでしょうか?
もともとは八戸学院光星高校出身で、サッカー部に在籍していたんですけれど、当時の飼牛正親(かいご・まさちか)監督が、野辺地西高校の校長に就任することになりまして。そのタイミングで「本格的にサッカーをやるので力を貸してくれ」とお声掛けいただいたのがきっかけですね。飼牛監督は、2017年の12月に亡くなられたんですけれども、八戸学院光星高校サッカー部の監督としても全国高校サッカー選手権に出場されたり、ヴァンラーレ八戸のクラブアドバイザーにも就任されチームを見守るなど、東北サッカー界にご尽力された方でした。そのとき私は仙台でサラリーマンをしていたんですけれども、そんな恩師からのお誘いを断るわけにもいかず、サッカー部の監督、そして教員になりました。