(写真提供:八戸学院野辺地西高校サッカー部)
高校サッカー界の頂点に君臨する青森山田高校。そんな青森山田とここ数年つねに県大会決勝で対戦し、接戦を繰り広げているのが「八戸学院野辺地西高校」だ。新型コロナの影響による対外試合の自粛などの困難や逆境をパワーに変えて、今年こそ「打倒!青森山田」を果たすべく執念を燃やす。今回はそんな野辺地西高校の2021年のチームについての話を、三上晃監督に取材した。
ーー野辺地西高校は「メイド・イン・青森」にこだわっていたとお聞きしましたが?
「野辺地町」という人口1万3000人くらいの小さな町ですから、地元の町民の方から応援していただきたいと思っていますし、全国から優秀な選手が集まってくる青森山田さんに対して、私も青森県出身ですし青森県の意地を見せたい部分もありますので。ですが来年度新たに入部してくる生徒の中には県外の生徒が何人かいます。
我々の「打倒・青森山田」への思いが、取材していただいたメディアをはじめ、いろいろな形で広まっていって、他県の学校関係者や指導者の方から数多く「野辺地西さんに行って青森山田さんに勝ちたいという生徒がいるのですが…」というお問い合わせをいただくようになりまして。そうした中で、県外の生徒が入ってくることによって新たな刺激を得ながら、県内の生徒とお互い切磋琢磨しながら同じ目標に向かっていくことが、生徒たちの成長につながるのではないかということになりました。
ーー新チームの始動はいつからだったのでしょうか?
新チームは、昨年11月に行なわれた選手権の青森大会決勝で青森山田さんに負けた翌日から始動しました。冬休みにトレーニングをしながら、東北大会(東北高校新人サッカー選手権大会)に臨んでおかげさまで3位になることができました。そこから新入部員を迎え入れ、高校総体で青森山田さんと勝負するための準備をしているところですね。