(写真提供=八戸学院野辺地西高校サッカー部)

 高校サッカー界の頂点に君臨する青森山田。ここ数年、そんな青森山田とつねに県大会決勝で対戦し、接戦を繰り広げているチームが「八戸学院野辺地西高校」だ。一昨年の選手権青森大会決勝では0-0のPK戦敗退と、あと一歩のところまで追いつめたことも印象深い。今回はそんな野辺地西高校が目指しているサッカーやチームが求める選手などについて、三上晃監督に話をうかがった。

ーーチームの部員数やカテゴリーなどは現在どのような形なのでしょうか?

 間もなく新入生が入ってきますので、そうなると部員は90名ちょっとになります。チームはA、B、Cの3つのカテゴリーに分けて、それぞれスタッフが付きながら活動しているという状況です。

 現在、青森県リーグに所属していまして、ここ最近は、県で優勝して、プリンスリーグの参入戦までは勝ち進んでいるんですけれど、あと一歩のところで負けてしまって。我々としてはカテゴリーを(プリンスリーグへと)上げて、日頃からレベルの高いチームと試合をして成長していきたいと考えています。

ーー野辺地西高校が目指しているサッカーとはどういったところでしょうか?

 もちろん「ボールを支配しながら相手の形を崩して点を取る」というところが理想ではあります。現状、たとえば県内で青森山田さん以外のチームと試合をするときは、我々がゲームを支配することが多々ありますので、ボールを握ったときにどう構築していくのかを考える必要があります。ただ青森山田さんとの試合を想定すると、「いかに失点を防ぎながら攻撃できるのか」ということがカギになります。ですので、現状のチーム力を考えると2通りやらなければいけないという大変さもあります。

 セットプレーからでも点を取れるようにならなければいけないですし、逆にセットプレーから失点しないようにする。ボールを握りながら相手を崩して点を取らなければいけないですし、逆に相手にボールを握られたときは、我慢強く守備をしながら攻撃へとつなげていく。なので生徒たちには「あらゆることをできるようになろう!」という話しはしています。

 以前は「ボールを支配して…」ということを強く意識していたこともあったのですが、他県のトップクラスのチームと試合をさせていただくと、なかなかその部分が通用しないことがありまして。そういったことを踏まえ、今では「あらゆることをできるように」をチームの色にしながら活動しているという状況です。

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