ーー新チームの中で中心として期待している選手などはいますでしょうか?

 キャプテンの木村大輝(CB)や佐々木琉矢(MF)など昨年の選手権青森大会決勝に主軸として出場している選手も4~5人ほどいますので、彼らを中心としながら、競争でポジションを勝ち取って来た選手とチーム作りをしている段階です。東北大会(東北高校新人サッカー選手権大会)では、福島東高校さん、東北学院さん、仙台育英さんと試合をさせていただいてベスト4まで勝ち進むことができました。チームとしてやりたいこともできましたし、仙台育英さんからは全国大会常連チームの勝負強さを経験することもできました。他県の強豪チームと試合することでしか味わえないものを得ながら、経験のある選手たちを中心に成長していけたらと思っています。

ーー練習や普段の生活で、監督自身、また選手たちはコロナ前とコロナ後で変わったことはありますか?

 県外チームとの対外試合自粛などの制限があって、なかなか他県のチームと交流ができなかったことは大きかったですね。青森山田さんのおかげもあって我々にも力がついてきたこともあって、他県のチームからも「ぜひ練習試合を」というお声掛けもたくさんいただくようになったんです。他県の強いチームと試合をするのは、チームの力試しの目安にもなりますので、県外チームとの対外試合自粛によって思うような強化ができなかったというのは正直痛いところでもありました。選手たちも悔しい思いをしていたと思います。

 ただそういった中でも、悔しさをパワーに変えながら選手たちは前向きに頑張ってくれたと思います。できることをやるしかないという状態でしたので。ネガティブに捉えてしまうと成長は止まってしまいます。選手たちは、「いかに逆境をパワーに変えられるか」ということを考えるようになり、何事にも「できることは全力で」という取り組みもできるようになったと思います。そういった面で変化はあったのかなと思いますね。

 次回はチームのセールスポイントや「打倒青森山田」への思いなどについての話を紹介する。

(取材=高校サッカードットコム編集部)