そんな宴席などに参加するうちに、「近畿全体で何かできないか」と考えるようになって、近畿代表の記者会見の後に滝川第二の黒田監督がご飯に誘ってくれたことがきっかけで、代表校監督みんなでご飯を食べに行って、全国大会が終わった後には読売テレビが音頭を取って近畿の代表校の監督さんと慰労会をやるようになりました。初めて代表になった監督さんも、このような場を通じて関係性を築き、近畿全体の横の繋がりを作ることが、黒田監督の願いでもありました。ですので、実況のスタイルも自分で作ったというよりは、監督や指導者の皆さんと深く関わることで沢山の刺激をいただきながら、実況に対する価値観が整理されていったのだと思います。

 第2回に続く

 (文=会田健司)

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