IPU・環太平洋大学サッカー部(写真提供=IPU・環太平洋大学サッカー部)
2007年に創立されたIPU・環太平洋大学。新鋭校ながらもJリーガーを輩出するなど中国地方の強豪としても注目を集めている。チームを率いるのは横浜フリューゲルスや川崎フロンターレなどでプレーした、元Jリーガーの桂秀樹監督。今回はそんな桂監督に、チームの構成やIPU・環太平洋大学が目指しているサッカーなどについての話をうかがった。
――現在の部員数やカテゴリーはどういった構成になっていますでしょうか?
今は4学年でおよそ270人。選手だけでいうと、250人くらいですかね。その人数を去年でいえば、9チームに分けて、だいたい1チーム30名ずつくらいで活動していました。内訳は、トップチームに中国の学生リーグを戦うチームがあり、その下に、中国社会人リーグを戦うチームがあります。これは1、2年生を中心にチームを構成して、試合経験を積める場、成長の場にしています。社会人登録はあとひとつ岡山県の社会人リーグに所属するチームがあります。こちらは4年生を中心に、就職に向けての勉強を頑張る学生や、経済的な面でアルバイトを頑張らないといけない学生など、諸事情を抱えた学生を中心に構成をしています。それ以外はIリーグ(インデペンデンスリーグ)を戦うのが6チームです。
――環太平洋大学が目指しているサッカー、スタイルというのを分かりやすく表わすとどうなりますでしょうか?
基本的にはボールを中心に選手たちが躍動するような、攻守において生き生きとするような、そういうプレーや試合をしてほしいなと常々思っています。もちろんメカニズムや判断基準、合理性などの理解も大切にしています。常にゴールを目指そうというところや、攻撃的にいこうよ、主導権を取ろうよ、ボールを大切にしようよ、というところも合わせて、また自由性といいますか、そういうアドリブや感覚でプレーする部分も大切にしています。良い意味での出る杭になってほしいし、個性や才能をチームのために全面に出してほしいと考えています。
――練習会やセレクションもされていると思いますが、実際に桂監督自身がスカウティングに行ったりはするんでしょうか?
基本的には私ひとりで動いています。セレクションと言っても基本的には合同セレクションはやっていません。私が県内、県外を回って少し気になった高校生がいると、監督さんに話をして練習に来てもらうことがほとんどで、それで評価させてもらうというのが一般的ですね。週末になるとやっぱり自チームの公式戦もありますし、同じ週末に高校生の試合もありますから、なかなか予定を立てるのは難しいですけど、極力行ける範囲で試合を見に行くようにはしています。