IPU・環太平洋大学サッカー部(写真提供=IPU・環太平洋大学サッカー部)
2007年に創立されたIPU・環太平洋大学。新鋭校ながらもJリーガーを輩出するなど中国地方の強豪としても注目を集めている。チームを率いるのは横浜フリューゲルスや川崎フロンターレなどでプレーした、元Jリーガーの桂秀樹監督。今回はそんな桂監督に、印象に残っている選手やIPU・環太平洋大学のセールスポイントなどについての話をうかがった。
――指導した選手、今までで触れ合った選手で印象に残っている選手はいますでしょうか?
1期生で今でも現役でプレーしている選手がいるのですが、テゲバジャーロ宮崎のGK植田峻佑選手。彼はIPUの1期生になります。高校選手権でベスト4まで勝ち上がった時の千葉の八千代高校から、大学創設初年度に入学してきました。植田なんかは人一倍と言いますか、周りに流されずに、プロになるんだという気持ちが全面に出る熱いプレーをしていて、チームを鼓舞する意識の高さがありましたね。そういった部分が今も現役で続けられている要因だったのかなと。やっぱりさすがだなと。大学の時も凄かったなと、そう思うひとりではありますね。
あとはいま奈良クラブで頑張っている平松遼太郎という選手がいますが、奈良から青森山田高校に行って、そこからIPUに来てくれたんですけど、現在ヴィッセル神戸にいる菊池流帆選手とセンターバックでコンビを組んでいました。ずっとレギュラーではなかったみたいですけど、その平松という選手も、非常に自分を持っているというか、熱い選手。絶対プロになるぞということで大学生活を送っていて、プロは難しいかなと思っていたんですけど、人間性のところも買われて、FC今治に入団させていただいたようなひとりなんです。彼も今でも現役を続けられている。彼もやっぱり印象に残っていますね。
あと変わったところで言うと、本田翔英という帝京長岡から、今はアメリカのカリフォルニア大バークレーに合格し、プロを目指している選手。UCバークレーは超難関大学で、彼は高校の時から文武両道でやってきて、ヨーロッパのチームに練習参加してプロへの挑戦をしていました。コロナ禍でなかなか海外に渡航することもできなかったりして、半年くらいIPUの大学の施設を使って一緒に練習をしていた時期がありました。そんな状況下でも周りに流されずに黙々と自分と向き合いながら、様々な身体的なデータをとりながら、ランニングフォームの改善だったり、筋力トレーニングをしたりとか、とにかく自分の成長のためには妥協しないというような一人でした。それで一緒に練習しだす学生も増え、そういう周りに良い影響を与えてくれる学生もいました。その選手もとても印象に残っています。