サッカー部の各役職に就くチームメイトとともに(写真=多田哲平)

――医療系に興味を持ったのはなぜ?

 小さい頃はあまり体が強くなくて、何回か病気をしていたんです。自分がお世話になっていたから自然とそう思うようになったのかなと。ハッキリとしたきっかけは覚えていないんですが、小さい頃から漠然と医者になれたらいいなと言っていたんですよね。

――それもあって生物が好きなのでしょうか。

 そうかもしれません。好きなことを仕事にできればいいなと。

――志望校は決まっていますか。

 いえ、まだです。ただ勉強をするのは選択肢を広げるためですよね。志望校に関しても、どこでも選べるように。

――中学受験で開成を選んだ理由は?

 運動会を見に来て、ここにしようと決めました。高3生の棒倒しを見て、進学校なのに運動もここまで真剣にやるのか、「文武両道」と言っているのは伊達じゃないなと感じて。

――他の生徒からも運動会は本当に凄いと聞きます。開成にいて、充実感を持てていることは?

 僕の場合は、文化祭よりも運動会に力を入れています。来年の運動会は僕らが最高学年で、チーフとして組を引っ張っていくので、今はそこに焦点を当てて学校生活を過ごしています。部活と勉強をしながらなので大変ではあるんですけど、やり甲斐はあります。

 あとは中学の頃から「物化生地(物理・化学・生物・地学)」で同じ科目を選択している付き合いの長い子が何人もいて、そういう子とは話が合うし、相手のこともよく知っています。良い友だちができて良かったなと思いますね。それに僕よりも頭の良い人が多くて、上には上がいるなとも感じるので、負けていられないなと刺激をもらえています。

(文・写真=多田哲平)