名古屋校舎(写真=森田将義)

 勉強時間を確保しやすいようスケジュールを早めに伝えていることもポイントだ。“予定なんて変わるもの”というスタンスのチームもあるが、それでは選手はスケジュールが立てられない。予定が見えやすい平日のスケジュールは、半年分をまとめて出す。インターハイや選手権などトーナメントが入ってくる土日は結果次第で予定が変わることも多いため、スケジュールが立てにくいが、それでも週の木曜日までには確定させて、選手に伝えている。事前に隙間時間を提示しているため、部員たちは勉強の時間を確保しやすい。「練習までの時間がある時は教室で少しでも勉強している」と話すMF田口想太(2年)を筆頭に時間を上手く作ってくれる部の利点を活かす選手は多い。

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