渋谷幕張の3年生MF塩澤好誠(写真=多田哲平)
渋谷幕張は9月11日、第101回全国高校サッカー選手権千葉予選の2次トーナメントブロック決勝で船橋法典を4-0で下して決勝トーナメント進出を決めた。
「ここは毎年越えているところなので、勝ちたいというよりも負けられないプレッシャーがありました。出場できていないメンバーもいたので、彼らのためにも次の舞台を用意してあげなきゃいけないなと思って負けられなかったです」
そう振り返ったのは、MF塩澤好誠(3年)。この試合で先制点を奪ったボランチだ。
前半3分、ロングスローの流れでこぼれたボールに素早く反応すると、右足を一閃。シュートは相手DFをかすめてゴールへと吸い込まれた。「相手が引いていてスペースがあったので、打てるなと。あとチームとしてもロングスローの調子がきょうは良くて奥まで飛んでいたので、こぼれてきてチャンスはあるかなと思っていた」という予測に基づいたゴールだった。
さらに「CBとかバックラインが特にきょうは安定していたので、いつもより前寄りのポジションを取っていた」とも話す。開始わずか3分で相手の状況と味方の調子を判断して、プレーを調整してみせたのである。
そんな”頭脳派ボランチ”には他の一面がある。「チームの盛り上げ役」だ。
ゴール直後には感情を爆発し、ベンチに向かい控えメンバーや監督とハイタッチで喜びを分かち合った。この先制点で勢いに乗ったチームは前半にさらに2点、後半に1点を追加し計4ゴールの快勝を収めている。
「自分が決めてゴール後も盛り上げられて良かった。今年は高2の子が多くて、彼らにはやっぱり不安があったと思う。そこで早い時間で決められて、少しは楽になったのかなと」
▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選