船橋法典戦では先制点を奪い、チームを勢いに乗せた(写真=多田哲平)
盛り上げ役を担うようになったのは「他にチーム全体を見られるやつだったり、下級生と仲良くできるやつだったり色々いた。僕ともう1人盛り上げるのが上手なやつがいて、そう考えた時に自分はそこに徹したほうがいいんだろうなと思ったから」だ。
今年は塩澤を含めて3年生は6人と少ない。下級生が主体となるチーム状況で、塩澤は「1個下は強いので、僕らがいなくてもやっていけるんじゃないかというくらい。なので良い雰囲気を作って、彼らが少しでもやりやすいようにできればなとすごく意識している」という。
そんな塩澤は難関大合格を期して勉強をしながら、部活に励んでいる。渋谷幕張は全国屈指の進学校だが7時20分頃から朝練をこなす。放課後に全体練習を終えて塩澤が家路につくのは19時半~20時になるそうだ。
「部活をやったあとに塾に行って自習をするのが基本ですね。疲れている日は家に帰って寝ちゃうこともありますけど(笑)。これからはスキマ時間を上手く使って勉強していきたいです」
勉学との両立を図る塩澤。集大成となる高校最後の選手権で目指すのは「県ベスト8」だ。
「去年はベスト32、一昨年はベスト16という形だったので、そこを超えてベスト8までいきたいです」
渋谷幕張の”頭脳派ボランチ”はそう意気込んでいる。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選