J内定記者会見には鹿島アントラーズ内定の津久井佳祐と臨んだ(写真=多田哲平)
ーーツイているのもあるのかもしれませんが、昔から逆境をチャンスに変えるメンタリティがあったのでしょうね。
宏樹さん:そうですね。どんな状況でも落ち込まないで、やれることやろうと。そういう気持ちはありましたね。
ーー今、彼の人間的に成長を感じる部分は?
宏樹さん:口下手なところはあるけど、もともと他人と仲良くなるのは上手いんですよ。それに加えて今は組織の中心としての自覚が出てきましたね。最近は「チームを勝たせる」という発言もしていて、そういうことを言えるようになったんだなと。FC東京さんの練習に参加させてもらって、プレー面だけでなく、気遣いとかそういうメンタル的にも成長して帰ってきた気がします。
ーーでは今後、どんな選手、どんな人間になってほしいですか。
宏樹さん:サッカー選手としてはやっぱり結果を残してほしい。まず試合に出て、数字を残す。試合に出られずに現役を引退してしまう選手も多いですけど、そうならないことを願っています。あと、あの子は根が優しくて、意外と妹のことを大事にする一面もあるんです。口は悪いんですが、心配してくれるんですよね。そういう人を思う気持ちをそのまま持ち続けてほしいし、プロになったら、見てくれたり応援してくれたりしている人に感謝の気持ちを忘れず、プレーで返してほしいです。
ーーお母さんとお兄さんはいかがですか。
母:人に迷惑をかけないでいてくれたら。もちろんサッカーで活躍してほしいという想いもありますけど、怪我はしないでほしいですね。
兄:家族や他の人から本当に支えられている子なので、感謝を忘れないでほしい。『ありがとう』と素直な気持ちで言える人間になってほしいです。
(文・写真=多田哲平)