武蔵を率いる岩永雄太監督(写真=多田哲平)
チームを率いる岩永雄太監督は試合後、選手たちを称える。
「『お前たち、そんなに戦えたのか』と。関東一さん相手では厳しいかなと思っていた選手もいたんですけど、本当にみんなよくやってくれて、そういう意味での嬉しい驚きがありました。本当に頼もしかったですね」
この夏のインターハイが終わってから急激な成長を遂げ、さらに今大会を戦いながらより自信を深めてきた。地区予選を突破後、かえつ有明との都大会初戦を2-0で堅実に勝ち切り、都立野津田との2回戦は先制されながらも落ち着きを取り戻して粘り強くPK戦の末に勝ち切った。
「自分たちでやろうという雰囲気、実際に行動に移すこと、そこは本当に成長したと思います。インターハイの予選では、のちにベスト4まで勝ち進んだ東海大高輪台さんに負けてしまった(1次トーナメントブロック決勝/0-4)。『じゃあ、そういったレベルの相手にどう選手権で勝っていくか。それには日常のトレーニングを変えていかないと。試合でいきなりはできないよね』と選手たちと話をしました。
そこで1個スイッチがまた入って、それからやってきたことが今日出たのかなと。僕なんて今日は戦術的なことは何も言っていないですし、チームを鼓舞ながら一緒に戦っていただけ。本当に選手たちがよくやってくれたなと。今できるベスト、120パーセントを出してくれたのかなと思います」
そう指揮官は今大会を振り返る。
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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
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