10番とキャプテンの重責を担う(写真＝多田哲平)

　そうしたサッカーに対する真摯な姿勢や責任感に、指揮官も全幅の信頼を置く。キャプテンを務めているのも、そうしたひたむきな性格だからだ。

　李監督は言う。

　「うちのチームってどちらかというと大人しい子が多い。かっこよく言えば綺麗にやるタイプが。でも彼は今までのイメージではない。やんちゃで、監督に文句を言うのも彼くらい(笑)。でもCFでキャプテンをやるのは、そのくらい気の強いほうがいい。責任感も強いし、1年生の頃から後片付けとかは率先してやっていた。そういうところは見た目とギャップがありますね。なぜキャプテンになったのかは覚えていないけど、いつの間にかそうなっていましたね」

　キャプテンを担うようになったのは、自然の成り行きだった。

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