ミニゲームの開始前に大学の監督やコーチたちの紹介が行われた
昨年度では尚志(福島)からシュツットガルト入りしたチェイス・アンリ、今年で言えば神村学園からボルシアMGへ入団する福田師王など、高校卒業後に海外のプロチームと契約する選手が注目を集めているが、この「高卒後に海外」という流れは、プロだけでなく、「海外留学」という別の道においても、俄然注目されているのだという。
そう教えてくれたのは、兵庫県の神戸市に本社、そして東京都渋谷区に支社を持つ株式会社「WithYou」の代表取締役である中村亮さん。なんと中村さんは、兵庫の名門・滝川二から鹿屋体育大学へと進み、その後FC東京に入団し、プレーしていた元Jリーガー。
そんな中村さんの現在の主な仕事はサッカー留学生のサポート。サポートとは言ってもサッカー留学生をプロの選手へと導くためのサポートがメインではなく、アメリカの奨学金制度を利用しての“推薦留学”が中心。アメリカの大学は設備や環境などがプロ並みに優れており、優秀な選手には返済不要の奨学金制度が利用できる仕組みになっているそうで、留学生たちがサッカーをしながら大卒の資格や英語力など、将来に向けた武器を手に入れることを後押ししているのだ。
じつは先日、WithYouがアメリカの大学へのサッカー推薦留学へ向けての「WithYouトライアウト」を横浜市内の人工芝グラウンドで実施した。このトライアウトは、日本人選手の獲得を希望するアメリカの大学の監督やヨーロッパのプロチームのスタッフなどが、海外留学を希望する日本人選手たちのパフォーマンスを実際にチェックするというもので、今回で10回目を数える。
