準決勝と決勝はゴールを奪えなかったが、秋保にとって収穫のある大会になったのは間違いない。「今日は2試合を走り切れて体力的に自信が付きました。決めきる部分はこれまで波があり、この大会も不安な部分があったのですが、自分が決めきってチームが楽になってくれた。そうしたところでチームに貢献できたのは良かった」。
頼れるストライカーになりつつある秋保は神奈川県出身。中学時代は関東の強豪にも練習参加したが、中学時代の監督と京都橘の米澤一成監督が知り合いだったため声がかかった。「橘なら伸び伸びプレーできると思った」ため門を叩いたが、選手権準優勝の経験を持つ強豪校でのプレーはそう簡単ではない。1年目はグロイエンでも思い通りの出場機会を得ることができず、悔しい想いをしたという。
2年目の昨年は県の新人戦で出番を掴んだが、2月に足首を負傷。夏には膝を怪我したため、満足にプレーできなかった。選手権の登録メンバーからも外れたが、「自分が出られたら良かったのに…という悔しい気持ちがあるから、今があると思う」と前を向く。
▽第77回近畿高等学校サッカー選手権大会
第77回近畿高等学校サッカー選手権大会