高校で大体大浪商を選んだのも審判としての将来を見据えてだ。審判だけで生活できる人は少ないため、学校の教員として勤めながら審判として活動したいと考えている。高校で経験を積みながら、進学先として考えている大阪体育大で教員免許を取得。大学ではより幅広いカテゴリーで試合を担当し、できるだけ早期に1級ライセンスの取得を目指す。
将来的には大阪レフェリーアカデミーのマスターを務める西橋功氏のようにプロフェッショナルレフリーとして活動するのが理想だ。話を聞いていても冗談を交えながら大人とも対等に会話ができるコミュニケーション能力の高さが印象的で、審判としての将来性を感じた。高校サッカーは選手を育てるだけの場ではない。ユース審判も含めた“サッカーを支える人”たちを育む場でもあると改めて感じる機会だった。
(文・写真=森田将義)

