
優勝を果たした野辺地西は試合後に歓喜のダンス(写真=会田健司)
青森山田の正木監督が「入りの10分が全て」と序盤の戦い方を敗因に挙げたが、藤田の言葉と照合すると、青森山田が良くなかったというよりも、野辺地西の試合への入り方がスーパーだったということだろう。
その伏線になったのが昨年11月に行われた新人戦の決勝、青森山田戦だ。「半年前の新人戦では自分たちがビビッて(試合に)入ってしまって、それで3分にすぐに入れられてしまったので。その時に感じてたんですけど、思い切りぶつかっていけばある程度やれるなと"意外と"感じていたので。でもその"意外と"って本当に大事で、それを如何に試合の中で起こせるか。一つ前を向くとか、一つ運ぶとか、一つ走るとか。そういう細かいところなんですけど、そういことを積み重ねていくと自分たちもやれるなという感覚。それを今日思い切りぶつけて戦えたので、思ったよりも攻められずに、自分たちの時間も後半の入りなんかは特に出来たので、そういうところで決め切れるチームになっていけると、全国でも通用するのかなと思います」
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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
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