後半も一進一退の攻防の中で埼玉平成は18分、金田のシュートのこぼれに先制点の佐藤が詰めるも再びオフサイドに。24分には斎藤、DF徳永勇弥と連続してゴールに迫ったが、これはGK中島紘夢が立ちはだかる。一方の県立浦和も26分にMF吉田大介のクロスをMF白川陽聖が折り返し、1次予選5ゴールのMF片山拓也に託すが、シュートはクロスバーを大きく越えた。残り10分を切って最小点差でゲームが進行する中、勝負を決めたのは埼玉平成のキャプテン・斎藤の一振りだった。後半32分、中盤で背番号14にボールが入ると、前線が連動して動いてスペースを演出。綺麗に割れた中央のエリアにボールを運ぶと、己の「感覚」を信じて放った左足のシュートがゴールに突き刺さった。2ー0で勝利した埼玉平成がラウンド32に駒を進めた。

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