実に9戦ぶりの勝利だった。今夏はフェスティバルで優勝するなど結果を残した一方で「夏で1回ピークが来てしまった。夏の疲れが取れず、後期リーグに入ってからも苦しんでしまった」と浦田尚希監督。後期リーグ戦は5敗3分。難しい状況の中で迎えた選手権1回戦だった。そういった中でこの日、ゴールという結果でチームを牽引したのが佐藤、斎藤の3年生2人。前半8分に「今日は点を取りたいと思っていた」という佐藤がクロスをきっちりとゴールに運んで早々に先制すると、その後は追加点が生まれない中でも焦れずに戦い、後半32分に前線が連動して演出したスペースにドリブルで割って入った斎藤が左足を振り抜いて勝負を決めた。ゴール以外でも先発11人中5人が1、2年生と若いチーム(1年生3人、2年生2人)をまとめた。監督として、受け持ちの担任として彼らの成長を見守ってきた浦田監督は「チームを引っ張っている2人。苦しいチーム状況の中でもよく頑張ってくれた」と言って目を細めた。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

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