「選手権の借りは選手権でしか返せない」 2年前を知る関根が正智深谷にリベンジ!

 昨季代表校の昌平と2015、16年大会連覇の正智深谷の一戦。昌平はインターハイの布陣と変わらず。正智深谷は5バックに、1トップにオナイウ情滋という陣容でこの一戦に臨んだ。序盤からボールを持ったのは昌平。J1川崎内定のMF原田虹輝も後方の組み立てに加わりつつ、いつも通りディフェンスラインでボールを回しながら機を見て楔のパスを放っていく。しかし、正智深谷も最終ライン5枚と中盤4枚の2ラインでしっかりと守って決定機は与えない。

主導権を握りながらもなかなか相手守備を崩せずにいた昌平だが、立ち上がりから積極的なプレーを見せていた西村の思い切りが先制点を呼び込んだ。前半21分、相手のクリアミスに猛然と走り込むと、これにたまらず飛び出したキーパーに倒されてフリーキックを獲得。原田の正確なキックからファーサイドで後ろから走り込んだ主将の関根が合わせて試合を動かした。

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