「攻めはちょっと恥ずかしいですけど、守りは意図通りの展開ができた」と野崎正治監督。3戦連続の零封で決勝進出。「真面目だけが取り柄。よくやってくれている」と選手を讃えた。

ロングスロー対策は1週間みっちりと重ねてきた。「市高の場合はキーパーが前に出ずに失点していた。そこはしっかりと対策できました」と相馬。この日は正野が出られるところは正野が、出られないところは相馬と草野でしっかり弾き返してゴール前に分厚い壁を形成した。

セットプレー練習では「南高の中で一番強い」(相馬)という184cmの濱田駿コーチを相手のポイントである“仮想”成澤圭梧に当てつつ、ゲームの中でもワンハンドで投げ込んでもらいながら対策。試合を通じて身体を張った守備を見せた正野は「結構練習から厳しく来られていたので、試合になってやってみると意外とできたなという感じですね」と練習の成果を語った。

【次のページ】 昨年はまさかの1回戦敗退