1トップの小見洋太は決勝戦でも勝負を決める2点目を奪うなど4戦連続のゴールをマーク。また、得点外でも味方の攻撃を引き出し、チームに欠かせないひとりとして優勝に貢献した。

以前取り上げたMF小川優介と同じFC LAVIDA出身の1年生FWは1ー0で迎えた後半3分、大和スルーパスに反応するとファーストトラップでシュートを打てる位置にコントロールし、冷静に右足で決めて相手の追い上げムードを挫く2点目を奪取。さらに33分の3点目の場面では絶妙な動き出しから相手ディフェンスを釣り出して須藤にコースを作り間接アシストした。

「自分は裏で受けて海里くんや須藤のプレーを引き出すイメージでやっている。その後ゴール前に行って最後は自分が決めるのが役割」。ドリブラーが多い今年のチームにあってタイミングの良い抜け出しで2列目以降のプレーを引き出し、一度そちらにディフェンスの目が向けば今度は自らゴールを仕留めるなど補完関係を形成。1年生ながらゴール前での豪胆さもある。

指揮官も「あいつにしかできないうまさがある。ツボを心得ている選手」とそのプレーを評価。昨年はなかなか出番はなかったが、今大会で欠かせない存在であることをアピールした。

参考にしている選手はマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロだ。「裏への抜け出しの速さとか、あとはシュートのタイミングだとかはイメージしています」という小見は「今年は自分の中でも勝負の年になる」と、2年生となる今年に気持ちを見せた。

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