桐光学園、ラストワンプレーの“サヨナラ弾”で初の日本一

  桐光学園が夏の王者となった。桐光にとっては、夏のインターハイ、冬の高校サッカー選手権を通じ、初の日本一だ。

 令和最初のインターハイ決勝。桐光学園は富山一と対戦した。桐光学園は準々決勝からメンバーを変更せず、3−4−2−1の布陣でスタート。ダブルボランチの中村洸太と岩根裕哉が鋭い出足からボールを奪うと、1トップに入った西川潤などが相手陣内へと侵入する。前半11分にはハーフエーラインを超えた辺りから、西川が意表を突いたロングシュートでゴールを強襲。16分と32分にも西川がシュートを放ち、アディショナルタイムには神田洸樹が右足で狙うなど、幾度も富山一の守備陣を慌てさせた。

 迎えた後半。桐光学園は右CBの荒井ジュリアン海都を下げ、所新太郎を投入。システムをより攻撃的な4−4−2に変え、先制点を目指した。後半15分には西川が絶妙な胸トラップから右足を振り抜くもバーの上。なかなかゴールをこじ開けられないでいると、24分に桐光学園の鈴木勝大監督はラナイメアー祈安に代えて、185センチの大型FW庄司朗をピッチに送り込む。

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▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)