両チーム前後半では決着がつかず試合は延長戦、前後半10分ずつの戦い。ここからは体力と気持ちの戦い。監督も激を飛ばしチーム一丸となって点を取りに行くも、決着はつかず運命のPK戦へと進む。ここから壮絶なPK戦が始まる。近大附、大商学園共になんと14人が連続成功。そして遂に15人目で勝負が決まる。先攻の大商学園の15人目が外し、後攻の近大附の15人目FW10番丹下稜介(3年)がしっかり決めて決着。どちらが勝つかわからない展開となったが、見事に近大附が準々決勝に駒を進めた。

死闘を勝ち抜いた近大附の山田稔監督は「決定的な場面で点が取れなかったので次戦への課題ができた。ただ、最後まで1人1人諦めずPKで勝てたことは本当に大きい」とコメント。次戦の相手となる東海大仰星に対しては「春のリベンジでもあるので、今度は勝てるよう今日の試合のように最後まで諦めずに1人1人頑張って欲しい」と話した。

(文・写真=谷口一樹)

▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
第98回全国高校サッカー選手権大阪予選