試合は序盤、ショートパス主体でサイドを変えながら機を見て仕掛ける興國に対し近大附が素早いカウンターで応戦する。最初の決定機は近大附。11分、近大附は縦のロングボールで右サイドを突破し18番FW森圭がGKの頭上を越えるシュートを放つもゴールポストに弾かれ惜しくもノーゴール。29分にも近大附にチャンス。右サイドで相手DFからボールを奪うとカウンター発動。左サイドにパスを繋ぎ7番MF中島紳作がファーサイドにシュートを放つが惜しくも枠外に外れてしまいこのチャンスもゴールに繋がらない。ピンチを凌いだ興國は前半のラストプレーをモノにする。40分、18番MF下村和暉が左サイドからクロスを上げると、ファーで11番南拓都が頭で折り返し、中央で待っていた9番FW杉浦力斗が冷静に決めてゴール。そのまま前半を興國が1点リードで終了。
後半、近大附はプレス開始の位置を高めに設定し興國を押し込む。しかしチャンスは作るもののオフサイドにかかるか、興國1番GK田川知樹のセーブに合いゴールを奪えない。近大附がチャンスを掴めないでいると興國に追加点が入る。71分、興國は右サイドで11番MF南拓都からボールを受けた8番DF高安孝幸からのクロスに「ボールサイドに寄らずにファーポストで待つ」事を心掛けたという交代出場の7番FW山崎希一が押し込みゴール。しかし1分後の72分、近大附は左サイドから11番FW小川凌聖がクロスを上げると、9番FW金岡俊孝がファーから中央の8番FW松山潤にパスしGKを外す。これを松山が流し込みゴール。近大附がすぐさま1点差に詰め寄る。逃げ切りたい興國はコーナーにボールを集め時間を使う。そして試合終了間際の80+4分、興國は左サイドでボールを受けた7番FW山崎希一がカットインしてDFをずらし、PA角付近から右足でファーのサイドネットにシュートを突き刺しゴール。3-1としそのまま興國が勝利した。
(文・写真=会田健司)
▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
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