インハイ王者の桐光学園、盤石の試合運びで決勝へ

 夏のインターハイを制した桐光学園は盤石の試合運びで決勝に駒を進めた。

 11月23日に行われた神奈川県予選の準決勝。西川潤がU-17ワールドカップに出場していた影響で、ベスト4が初戦となった桐光学園は平塚学園と対戦した。

 この日は夏のインターハイで重宝した3バックではなく、4−4−2の布陣でスタート。「風上だったので(前半は)攻勢に転じたかった」と鈴木勝大監督の狙い通り、序盤からギアを上げて主導権を握る。最前線に構える西川のキープ力、ラナイメアー祈安のスピードを生かした仕掛けで相手を翻弄。右サイドハーフの神田洸樹も得意のドリブルで敵陣に入り、再三に渡ってチャンスメイクを見せた。守備陣もCB奈良坂巧とGK北村公平の2年生コンビを中心に跳ね返し、相手に得点を与えない。

 前半のうちにゴールが欲しい中でスコアが動いたのは32分。こぼれ球を拾ったラナイメアーがペナルティーエリア右から突破を図る。最後は豪快に右足を振り抜き、チームに待望の先制点をもたらした。

 桐光学園は後半も積極的に攻め立て、62分には左サイドで得たFKから好機を掴む。西川が得意の左足でファーサイドにボールを入れると、奈良坂が打点の高いヘッドで追加点を奪った。72分に一瞬の隙を突かれ、平塚学園の渡邊波季に得点を許したものの、最後まで慌てることなくゲームを展開。直後の76分にはラナイメアーのお膳立てから神田がネットを揺らし、勝負を決めた。

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▽第98回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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