八王子実践の10番MF児山勁吾は数多くのチャンスを作った(写真=多田哲平)
後半開始直後から徐々にペースを握ると、53分、縦パスを受けた町が相手GKをかわして見事にゴールネットを揺らす。待望の同点ゴールだった。
1-1となったあとはオープンな展開に。ただし両チームとも決定打を欠き、ボールが自陣と敵陣を行ったり来たりで落ち着かない時間帯が続く。
1-1のままPK戦突入かと思われたが、都立小平に歓喜の瞬間が訪れたのは、後半アディショナルタイムの80+4分だった。敵陣ゴール前でボールを受けた山賀が密集地帯を切り抜け、最後はGKの位置を見極めて冷静にゴール左隅を打ち抜く。値千金の勝ち越しゴールだった。
ヒーロー山賀の活躍で見事に劇的な逆転勝利を収めた都立小平は、2回戦へと進出。次戦では日大鶴ヶ丘と対戦する。
一方で悔しい幕切れとなった八王子実践も、ダイナミックな攻撃を披露した。10番を背負う児山は中盤の様々な位置からチャンスを数多く創出。途中出場のDF13小須田零二(3年)は後方から長距離砲を繰り出し、攻撃の起点に。また右SBのDF2菅太陽(3年)と左SBのDF5太田雄貴(3年)は献身的にアップダウンを繰り返した。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選