都立成瀬のDF岡田泰典も素早いカバーリングを見せた(写真=多田哲平)
後半に入って重心を前に傾けた都立東は、攻勢を強める。ハイプレスでボールを奪回し、素早いショートカウンターを繰り出していった。相手の攻撃に対してはMF3尾花連都(3年)とMF5谷口柊翔(2年)の2ボランチが運動量豊富に中盤をカバーし、何度も食い止めた。
都立東の先制機は48分。青野が蹴った右CKがファーサイドのゴールネットを直接揺らした。また68分の追加点も青野のCKだ。1点目とほとんど同じ軌道のボールが直接ゴールイン。リードを2点に広げ、チームには精神的余裕がもたらされた。
そして終了間際の80+4分の3点目も、青野のCKからだった。青野がグラウンダーのパスをペナルティアークへと送ると、DF6井垣俊平(3年)がダイレクトで右足を一閃。強烈なシュートをゴールに突き刺した。
ナンバー10青野の2ゴール・1アシストの活躍もあり、見事に都立東が初戦を突破した。2回戦では共栄学園との対戦に臨む。
一方で3点差つけられた成瀬も球際では劣っていなかった。ボランチのMF10松本隆佑(3年)はテクニックと展開力があり、DF3岡田泰典(3年)とDF4水谷恵建(3年)のCBコンビは迅速なカバーリングを見せた。またMF7石川達也(3年)とMF9富井悠介(3年)という両サイドハーフの突破力も光った。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選