豊島学院のDF麻生大樹(右)は献身的に攻守に働いた(写真=多田哲平)

 さらに69分には小峰のFKから菊池がヘディングで、72分にはゴール前でパスを受けた小松が反転シュートでゴールを狙った。

 それでもなかなかゴールは割れずにいた都立武蔵村山だったが、ついに均衡を破ったのは終盤に差し掛かった75分だった。

 左サイドでボールを持った小松が切れ味鋭くカットインし、右足を一閃。華麗なシュートがゴール右隅をつき、都立武蔵村山に待望の先制点がもたらされた。

 その後の残り5分あまりは豊島学院の決死の反撃にあうも、これをDF陣とGK1石野遥珂(1年)がはねのけ、見事に勝利。都立武蔵村山が、昨年に続き都大会への切符を手にした。

 一方で敗れた豊島学院も粘り強く戦い、際どいチャンスも作った。MF6山崎真ノ介(3年)の豊富な運動量、DF4原口滉輝(3年)とDF5麻生大樹(3年)の力強い守備、FW11大野覇郎(2年)の鋭い抜け出しは特に印象的だった。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選