開成のMF山口幸輝(6番)は高い展開力を見せた(写真=多田哲平)

 1点のリードで試合を折り返した城北は後半に追加点を狙う。FW14中谷貫人(3年)が鋭い抜け出しを見せれば、途中出場のMF20高橋和希(1年)は度々左サイドをえぐってチャンスを作った。またMF10小林和祈(3年)とMF7成田凜太郎(2年)の2ボランチもチームのバランスを取りつつパスを捌いていった。

 開成のカウンターには、関口とDF3岩城陽斗(2年)の2CBを中心とした守備陣が冷静に対応し、はね返していった。

 そして56分、左サイドを突破した高橋からのパスをゴール前で受けた則本が決めて追加点をゲット。リードを広げると、その後開成に反撃を許さず、2-0で勝利。4年ぶりに都大会への切符を勝ち取った。

 一方の開成は1、2年生のみだったが、3年生主体の相手に対してよく戦った。ピンチと見ればすかさず守備の修正をかけてスムーズな連動を披露し、さらに後半はカウンターで迫るシーンが増加。ボランチのMF6山口幸輝(2年)の展開力とDF3岡田空(2年)の粘り強い守備は印象的だった。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選