芦屋学園イレブン(写真=会田健司)

 その佐波の言葉通り、後半も焦れずに落ち着いてゲームを展開した神戸弘陵が待望の先制点を挙げる。41分、右CKからファーサイドで折り返したところをMF6十河快斗(3年)がボレーで合わせ芦屋学園ゴールをこじ開けた。

 「1点取るのに手こずる試合が多いんですが、決めてしまえば自分たちのサッカーが出来るので、1点目が重要ですね」(佐波)

 先制点を手にしたことで、前に出るしかなくなった芦屋学園。これでスペースを使えるようになった神戸弘陵は攻撃を加速。52分には見事なコンビネーションで中央を崩し、佐波が狙いすましてシュート。これは相手GKに阻まれるも直後の67分、右からのクロスにヘディングで佐波が合わせると、今度は右サイドネットにシュートを流し込んだ。

 試合終盤は佐波が中央から左にポジションを移し、右のMF10北藤朔(3年)と両サイドから次々と崩しに掛かる。この2人のドリブルから面白いようにチャンスを量産すると、66分にPA深くに侵入した北藤からの折り返しに途中出場のFW20髙橋奏多(3年)がゴール前で合わせダメ押しの3点目。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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