武南 vs 昌平(写真=河野正)

 32分にもMF長準喜(3年)のミドルシュートが決まり、土谷がアディショナルタイムに交代出場したばかりのMF鈴木宏幸(2年)の最終パスを預かり、強烈な一撃でハットトリックを完成。7点目を手に入れて大勝劇を締めくくった。

 選手権予選決勝トーナメントでの昌平と武南の対戦成績は、これで昌平の6戦6勝。初顔合わせは第93回大会準々決勝で、95回と99回大会が準々決勝、96回が準決勝で98回が3回戦で激突している。7得点は96回大会の5点を更新する最多得点記録となった。

 両校は今年、2月の新人大会準決勝と6月の県S1リーグで対戦し1勝1敗。昌平はいずれもセカンドチームが出場した。昨季からボランチで攻撃の中心として活躍してきた土谷は、10月14日のプレミアリーグ、市立船橋戦からトップ下で起用され、この日が4試合目だ。「だんだんと慣れてきました。今日は相手のセンターバックとボランチの間でパスを受けることを意識した。ハットトリックは初めてなのでうれしい」と流れの中からの3得点を喜んだ。その上で「武南はすごく力のあるチームなので、まずはしっかりした守りから入りました」と守備での奮戦もアピールした。

【次のページ】 決勝トーナメント準決勝 武南 vs 昌平(4)

▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選