小田の先発にも理由があった。「速さと動き出しのうまさがあるので、武南の守備を揺さぶれるのではないかと思ったから」と説明。1得点3アシストと、こちらも図に当たった。難敵・武南との決戦を控え、村松コーチら指導陣はこの1週間、随分と先発の陣容で思いを巡らせたそうだ。「3日前までは全く違う顔触れで戦う計画でしたが、自分たちの力を信じた結果、今日の先発メンバーになりました」と言うと安どの表情が広がった。

 予想外なのは7得点だけではなく、2失点も同じだと主将は顔を引き締める。佐怒賀は「攻守一体となって相手を圧倒したかったのですが、無失点にこだわっているので守備は反省しないといけない」と大勝にも手放しでは喜ばず、「決勝はずっと相手コートで展開する圧倒的な試合をして優勝したい」と2失点した悔しさを胸に決勝では、少しのほころびも出さない覚悟を示した。           

 

(文・写真=河野正)

▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選