鹿児島城西 vs アルビレックス新潟U-18

 序盤は「自分たちのスタイルとは違ってもシンプルに前線の選手を走らせるなど、長いボールを使いながら試合に入っていこうと考えていた」(内田監督)。だが、前半半ばからは落ち着いてパスを繋ぐ場面が増え始めると、38分にはMF2糸賀大翼(3年)とDF29安田陽平(1年)の縦関係で右サイドを攻略。中に送ったボールをMF7丸山皓己(3年)が決めて、同点に追い付いた。

 試合を振り出しに戻された鹿児島城西だが、大きくは崩れない。「初めて対戦するチームだったので、どういう試合になるのか分からなかった。試合が進んで合わない部分もあったのですが、ゲームの中で声掛けができていた」と振り返るのはDF3内田輝空(3年)だ。

 「今日は(相手が)我々のことをよく見ていたのかなと思う。ラインを上げてこなかったので、放り込んでもカウンターを食らうだけだった。そういうのに前半は戸惑っている感じがあった。だったらブロックを壊しに行けば良い」。そう続けるのは新田祐輔監督。例年以上に攻撃の破壊力を持っていることが今年の鹿児島城西の売りである。前半はなかなか攻撃のスイッチとなる岡留への長いボールを入れることができなかったが、後半10分には長いボールを展開。岡留が競り合ったこぼれを芹生が決めて、再リードを手にした。

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