2点にリードを広げた阪南大高。その後は危なげなく時計の針を進めると、そのまま2-0で逃げ切り。70分を戦い抜き、歓喜の瞬間を迎えた。
試合の入りで後手を踏みながら、早めに手を打った濱田監督と、その意図を汲みプレーで状況を改善した選手たち。急な起用にも決定的な仕事で応えた瀬尾や、攻守にチームを引っ張った福本など、今年の阪南大高の強さが垣間見れた試合となった。
「この子たちの一年の糧になる大会なので、あの時もあの負けで(2021年大会の3回戦で神村学園と打ち合い3-4で敗戦)チームが変わった。そういう経験をさせてあげられるのが良さだと思うので、今日は素直に喜ぼうと思います」
普段は滅多に喜びを表現しない指揮官にも、やはり全国の舞台は特別か。プリンス関西でも首位を走るチームがさらに成長できる舞台。そこに立てる経験は何事にも代えられない。
決勝に進出した阪南大高は大阪一の座をかけ9日に興國と激突。そしてその先には3大会ぶり6回目の全国大会が待っている。
(文・写真=会田健司)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選