京都橘 vs ガンバ大阪ユース

 迎えた後半は、G大阪にアクシデントが襲う。後半7分には決定機阻止を取られ、CBの選手が退場。10人での戦いを強いられたが、選手に動揺は見られない。理由についてMF10長田叶羽(3年)はこう明かす。「前期の履正社戦でも2点取ってから、1人退場して10人で戦う経験していた。そこでも無失点で勝っていたのでピッチ内では慌てず冷静に対応できた」。

 G大阪は右サイドハーフだった森田を右SBに落とし、4-4-1でブロックを形成することで縦に速い攻撃を繰り出す京都橘をチーム全体でケア。「相手は繋ぐというより、高さやスピードを生かして背後への攻撃を持ち味にしているとみんなが分かっていた。ある程度引いてブロックを作り、相手にスペースを与えないような守り方をしました」(長田)。

 粘り強く守備を続けるも数的不利であるため、ボールを持たれる展開を強いられる。21分には左を抜け出したMF宮地陸翔(3年)がゴール前に低いクロス。DF3加地莉比斗(3年)のクリアボールをMF6早苗優介(2年)に狙われたが、加地へのファール判定で難を逃れた。

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