捲土重来の思いを胸に秘め、いろんなことに挑戦したそうだ。

 「守備の背後を取る意識が高くなり、足元でパスを受けてからも抜きやすくなりました。カットインばかりではなく、縦への突破とシュートも意識している。筋トレは月、火曜が上半身、水曜は下半身を鍛えたことで当たり負けしなくなりました」

 怪物と呼ばれた男の復調は、昌平にとって何とも心強いばかりだ。

 浦和学院は県S2(2部)リーグながら、優勝候補の一角だった聖望学園を3回戦で倒すなど、快進撃を続けてきた。しかし前半こそ1失点でしのいだが、後半は12本のシュートを浴びた。攻めても後半39分、左CKからFW佐藤大心(3年)が放ったヘッドが唯一のシュートで、25大会ぶり3度目の決勝進出はならなかった。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選